未来検索ガジェット通信の三文記事から、秋田の実情を紐解く。その2

放置していたエントリの続編。
突っ込み先のソースはここ。

・吉野家もローソンもセブンイレブンもなかった
秋田県のコンビニエンスストアといえば、デイリーストアというのがお決まりだった。ローソンやセブンイレブンはずっと秋田県に支店を作らず、他県に行ったときにローソンに入ると、都会に来たような感じに包まれるという。最近はボディーショップやタワーレコードができたということで、ナウなヤングが発生している。

「いったい何年前の話をしているんだね?」という突っ込みもそろそろ飽きた。これもかれこれ十数年経ちます。ちなみにセブンイレブンは今も秋田にありません。過去形になってるから、今は進出されているかのような表現だけれど。

・マクドナルドが2軒
数年前までマクドナルドが2店舗しかなかった。しかも秋田駅前にはあらず、かなり遠くまで自動車で行かなくてはマクドナルドに行くことができなかった。秋田駅にはかつてドムドムバーガーが入っていたが、かなり前に消滅している。また、グリコアは数か月で消滅。

「いったい何年前の話をしているんだね?」という突っ込みも(ry
マクドナルドごときで都会指数を測られても。せめてバーガーキングとか、ベッカーズとかそのへんもってこいよ。

・午後7時を過ぎると秋田駅前から人が消える
午後7時を過ぎると秋田駅前から人が消えてゆき、午後9時を過ぎるとほとんど人がいなくなる。県庁所在地でこの有様なので、24時間営業の店はかなり厳しい状況にあると思われる。ちなみに、一部のデイリーストアは午後11時に閉店していた。

記事中で一番マシな項目。だいたいあってる。秋田駅周辺(広小路など)の空洞化と商業地の地価下落がその証明であるといえる。それにしてもこの記者は妙にデイリーストアを基準にしてるな。やっぱ数十年前は秋田県民だったやつなの?

・秋田はその「一部地区」
よくテレビ番組で「このあと一部地区を除きまして引き続き〇〇を放送いたします」とアナウンスされれば、ほぼ100パーセント秋田県はその「一部地区」に該当していた。それゆえ、〇〇を観たくても観られず、非常に釈然としない状態に陥ることがよくあったという。

ここ数年まともに民放みてないからあれなんだけど、無料で提供される番組群においてそういうことがままあったのは認めるところ。フジテレビ系で毎年F1のオフシーズンにやる総集編とか放送されなかった。もしかしたら”一部地域は別日時放送”だったかもしんないけど。

・秋田駅から4~5分も走ると何もない畑
県庁のある秋田でいちばん栄えている都市、それが秋田市。そんな秋田市の秋田駅から電車に乗って外を見ていると、4~5分もすればビルなど何もない地平線を走ることになる。本当に何もない県。そんなさびしいイメージがわいてくるという。

ねつ造記事。秋田駅から何線を利用しようと4~5分ならまだ住宅地があります。本当にありがとうございました。

…とまぁすべての項目にわたって突っ込んだけど、中途半端どころかねつ造もあったりして本当に秋田のことを憂慮してくれて書いたのかは疑問な記事だったよ。東京産業新聞社が運営主導らしいけど、ジャーナリスト気取るならもっと取材力をつけてものを書いてください。

原住民から言わせてもらうと秋田(あるいは疲弊地方)の何が悲しいかって、人口減少のスパイラルが今なお止まないことにあるんだよ。それがガジェット通信で挙げられたことが原因だったならとっくの昔に解決しているはずだし、コメントしてる人からの揶揄もあるけれどそもそも即物的なことで地方が復興するなんてあり得ない。人口があって初めてハコモノは成立するんだから。

俺は経済の専門家じゃないけれど、地方に本当に必要なのは永続的な教育・文化の発揚とそれにつながる産業の開拓だと考えている。加えて、地方の安い労働力で日本国内における弱小地域の中国化を進めてきた首都圏や政令指定都市発の企業、政治にも責任があるのだ。

首都圏一極集中がここまで来てしまった以上、経済では日本=東京の図式を覆すのはなかなか困難だけれどせめてこんな記事に負けないように故郷を愛し続ける努力をしたいね。

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